今回は、4弦ルートのマイナーセブンスのコードトーンについて解説していきます。
一般的に、コードトーンやスケールは、6弦ルートもしくは5弦ルートで覚えている人が大半だと思いますが、ここでは、4弦ルートを使えるようになることのメリットやその理由についてお話ししたいと思います。
m7thの4弦ルートのコードトーンポジション
ルートは人差し指、次の3rdの音は、少しストレッチしますが薬指で押さえるのがおすすめです。
5thを中指、7thを人差し指で抑えていくと、比較的動かしやすい運指で弾けると思います。
4弦ルートを覚えるべき理由
4弦ルートを覚えるべき理由は3つあります。
5弦と6弦だけではバリエーションが少ない
「また同じ場所で弾いてるわー」と思ったことはないですか?
これは、シンプルに覚えているポジション、場所が少ないからです。そんな人は是非4弦ルートも使えるようになりましょう。
4弦ルートのオプションが増えるだけで、指板上にもう1つ使える場所が増えます。ツーファイブワンなどの前後のコード進行とどのように繋げられるかを考えながら覚えてみてください。
3弦ルートのHP5やオルタードスケールと繋げやすい
4弦ルートでマイナーセブンスのコードトーンを使えたら、3弦ルートのHP5やオルタードと非常に繋げやすくなります。
Gm7-C7のツーファイブで解説します。
まず、4弦ルートのマイナーセブンスのコードトーンは、4弦5フレットから弾きます。
ポジションをもう一度確認しておきましょう。
そして、3弦ルートで弾くHP5のポジションは以下のようになります。
ルートは3弦5フレットの位置です。
m7thのコードトーンを1357と弾いたら、そのままHP5の3rdに半音で着地できます。綺麗にコード感を出すことができるラインになりますね。
また3弦ルートのオルタードスケールとも非常に繋ぎやすいです。
この場合も、マイナーセブンのコードトーンを弾いた後、C7の3rdからスムーズにフレージングを開始できます。
コンディミでも同様です。
こちらもマイナーセブンスのコードトーンとスムーズに繋げられます。
いずれも、マイナーセブンスをルートから弾いた場合に繋げやすいというアイデアです。特に、1357と弾いた後、マイナーセブンスの7度の音からセブンスコードの3度の音へ非常に繋げやすいのが大きなポイントです。
実は3弦ルートのセブンス系スケールはとても弾きやすい
少し話はズレますが、実は3弦ルートのセブンス系スケールはとても弾きやすいのをご存知でしょうか?
人差し指でルートを弾けば、そのまま手の位置を動かさずに快適に弾けるものがほとんどです。
- HP5
- オルタード
- コンディミ
- リディアンb7
- ミクソリディアン
- ミクソリディアンb9
などなど。
基準となるミクソリディアンから、どの音が変化しているのかという特徴も見えやすいですし、今回のテーマである4弦ルートのマイナーセブンスと非常に相性が良いです。
ツーファイブのアドリブにおける新たなバリエーションができるので、6弦や5弦からしかスケールポジションが見えていない人は、是非3弦ルートのセブンス系スケールを練習してみましょう。
まとめ
今回は、4弦ルートのマイナーセブンスのコードトーンを紹介しました。
あまりネットや書籍でも取り上げられていないのですが、非常に有用なのでかなりおすすめです。
4弦ルートのポジションを使えることで、
- HP5やオルタードなどのセブンス系スケールと非常に繋ぎやすい
- ツーファイブのバリエーションが増える
といったメリットがあります。
ローポジションかハイポジションでしか弾けなかったコードトーンも、指板上の弾きやすいポジションで弾くことが可能になります。
是非4弦ルートのポジションを覚えて、アドリブの抽斗を増やしましょう。
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