オルタードとメジャースケールを簡単に変換できる!ギター的『ポジション』アイデア【前編】 | Jazz Guitar Tribe

オルタードとメジャースケールを簡単に変換できる!ギター的『ポジション』アイデア【前編】

アドリブの思考・練習方法

今回は、オルタードスケールとメジャースケールを簡単に変換する方法を紹介します。

オルタードとメジャースケールを簡単に変換できる!ギター的『ポジション』アイデア【前編】ジャズギターアドリブ

 

今回は、キーCのツーファイブ「Dm7-G7-Cmaj7」を想定して解説をします。

簡単に言うと、

  • Dm7とCmaj7の時には「Cメジャースケール」を弾く
  • G7の時には「Gオルタードスケール」を弾く

これを簡単に切り替える1つのアイデアとなります。

ギター的な指板上のポジションを活用したアイデアで、基本となるメジャースケールとオルタードスケールを簡単に行き来できるポジションと形を把握する、という内容になります。

 

このアイデアの大切なポイントは、スケールを丸ごと覚えるのではなく、

短く区切って覚えること

これによって、スケールの切り替えが簡単になります。

ショートツーファイブにも対応できるし、今オルタードの音が欲しい!という時に、瞬時に切り替えが可能になります。

 

STEP①【ポジションを確認】

まずは、一番近くで弾けるポジションを覚えることからスタートします。

メジャースケール

オルタードスケール

まずはそれぞれのポジションをきちんと把握しておきましょう。

 

STEP②【同じ形で短く切り取る】

続いて、同じ形でポジション移動できる場所を覚えていきます。

弾く弦が同じ「4音パターン」

まずは、そのままの形を移動するだけで弾ける4音のパターンから見て行きましょう。

Pattern 1.

Pattern 2.

Pattern 3.

Pattern 4.

Pattern 5.

Pattern 6.

Pattern 7.

Pattern 8.

 

弾く弦が異なる「4音パターン」

次に、形はそのままで弾く弦が異なるパターンを見て行きましょう。

Pattern 1.

Pattern 2.

Pattern 3.

Pattern 4.

 

実は、マイナーペンタの切り替えをしているだけ

このアイデアですが、実は、ほぼAマイナーペンタとBbマイナーペンタを弾いているだけなんです。

  • Aマイナーペンタ=Cメジャーペンタ→Dm7で使える。
  • BbマイナーペンタはGオルタードスケールの音で出来ている→G7で使える。

半音違いのマイナーペンタトニックを細かくチェンジできるようになればOKということですね。

ただし、これだけではコード感が出にくい部分もあるので、足したい音を追加していくのが良いです。

例えば、Bbマイナーペンタの構成音は、

  • Bb(#9)
  • Db(#11)
  • F(b7)
  • Ab(b9)

最もオルタード的なサウンドになる「b9」「#9」が含まれています。

しかし、「3rd」や「b13」などは含まれていないので、それらの音が必要な時、欲しい時に追加するという感じです。

 

このアイデアの大事なポイント

では前編の大事なポイントをまとめておきましょう。

大事なのは、

4音〜5音くらいで短く区切ること

これは、どこからでも行き来できるようにするためです。速いコードチェンジに対応するためにも、どこからでも自由に行き来できることが理想です。

そして、同じ形もしくは覚えやすい似た形で区切ることも重要です。形を覚えたら、どの音からでも行ったり来たりできるように練習しましょう。

 

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