アドリブでコード感を出せない人がやるべきたった1つの練習【前編】 | Jazz Guitar Tribe

アドリブでコード感を出せない人がやるべきたった1つの練習【前編】

アドリブの思考・練習方法

アドリブでコード感を出せない人がやるべきたった1つの練習【前編】

今回は、「アドリブでコード感を出せない人がやるべきたった1つの練習」というテーマです。

メジャースケールを使ったアドリブはできるけど、そこから成長しなくて悩んでいる人には、是非ご覧いただきたい内容となっています。

具体的には、

・コード感が出ない理由

・練習方法

・具体的な練習順序

というような内容となります。

一発モノのようにジャズを弾いている人におすすめの内容です。また、メジャースケールを使える人にも必ず意識してもらいたい考え方となります。

 

 

アドリブでコード感を出せない人がやるべきたった1つの練習【前編】

 

 

コード感が出ない理由

「なぜコード感が出ないのか?」

その理由は単純です。答えは、

そのコードの特徴的な音を弾いていないから

これです。

 

各コードには特徴となる音があります。

その音を弾けば当然そのコードを表現できるということです。

 

本題に入る前に、

多くの人がジャズに対する悪い先入観を持っているなーと感じることがあります。

・コード進行が複雑

・コード進行の移り変わりが速い

・コードの種類が多すぎて・・

・特徴音を全部覚えるなんて無理ー!

こういった考えですね。

こうなってしまうと、

「やっぱり一発で行ってまえー!」

「フレーズぶち込んだれー!」

となってしまうので、今回はそうならないための練習方法を紹介したいと思います。

 

コード感を出すための練習方法

結論から言うと、

各コードの3rdを弾く

これだけです。

ここで言う「3rd」とは、コードトーンの3rdのことです。

3rdがどれだけ大切か、というのは他のページやyoutubeの動画でも言ってますが、3rdを自由に操ることができれば、コード感を出すことは難しくありません。

 

3rdの役割とは?

3rdの役割は非常に重要です。

3rdには、

そのコードの明るい・暗いを決定付ける音

という重要な役割があります。

 

3rdを弾くことで、C7なのか、Cm7なのかが決まるということです。

とにかくめちゃくちゃ重要な音ってことですね。

ガイドトーンとしてセットにされる「7th」も大切ですが、コード感を出すという意味においては、3rdの方が重要度が高いです。

今回は、3rdを極める!という部分に焦点を絞って進めていきます。

 

ここでは、Key=Cの「Ⅰmaj7-Ⅵ7-Ⅱm7-Ⅴ7」で解説します。

では、具体的な方法に入っていきます。

 

3rdだけを弾く

3rdだけを全音符で弾くというのがこの練習の入り口です。

まず各コードの3rdを覚えます。

・Cmaj7の3rd=「E(ミ)」

・A7の3rd=「C#(ド#)」

・Dm7の3rd=「F(ファ)」

・G7の3rd=「B(シ)」

 

音名を覚えるの時は、ドレミ読みがおすすめ

音名を覚えるの時は、ドレミ読みがおすすめです。

なぜなら、歌える読み方が覚えやすいと思うからです。

「F(エフ)」よりも「ファ」ということですね。

これは僕のやり方なので、あくまでも参考なんですが、臨時記号が付いても、読み方はそのままで読みます。

要するに、DもDbもD#も、全部僕の中では「レ」と読むんです。

もちろん、同じ「レ」と読んだ上で、きちんと臨時記号も把握しています。

 

余談ですが、

この方法は、コードトーンを覚える時には良い方法かなと思います。

Cmaj7も、C7も、Cm7も、全部「ドミソシ」で覚えるという感じです。

その上で、

・C7は「シ」がフラット

・Cm7は「ミ」と「シ」がフラット

というように把握していきます。

 

では、ギターで弾くときの3rdの位置も確認しておきましょう。

 

・Cmaj7の3rd(E):5弦ルート

 

・A7の3rd(C#):6弦ルート

 

・Dm7の3rd(F):5弦ルート

 

・G7の3rd(B):6弦ルート

「パターン①」

 

「パターン②」

 

まずは、各コードの3rdを覚えるところから始めましょう。

 

3rdから弾き始める

各コードの3rdからコードトーンやスケールをランダムに弾くという方法です。

最初は1つのコードごとに練習しましょう。Cmaj7ならCmaj7だけひたすら3rdから弾く感じです。Cmaj7だけのマイナスワンなどがあれば良いですね。

前提として、Availableスケールを自由に弾けることが大切です。

ここでは、Cmaj7、Dm7、G7の部分はCメジャースケールでOK。A7については、メジャースケールよりもHP5やオルタード系が理想です。

AのHP5のポジションは以下の通り。

スケールはまだ全然覚えていない、分からないという人は、コードトーンから覚えていきましょう。

 

慣れてきたらコード進行に沿って弾いてみましょう。

最初は2分音符や4分音符でOK。理想は8分音符で弾けるようになることです。

頑張って練習してみてください!

 

次のページでは、

・3rdへの着地を覚える

・3rd同士を繋ぐようにフレージング

この2点について解説していきます。

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