【サークルオブ4thとは?】12キーはこれで練習しよう!【ジャズギターアドリブ】 | Jazz Guitar Tribe

【サークルオブ4thとは?】12キーはこれで練習しよう!【ジャズギターアドリブ】

アドリブの思考・練習方法

今回は、サイクルオブ4th(Circle of 4th/Cycle of 4th)という考え方について紹介します。

スケールポジションやフレーズ、コードフォームなどを、12のキーで練習をしたい時におすすめの理論・考え方です。

【サイクルオブ4thとは?】12キーはこれで練習しよう!知って得するおすすめ理論【ジャズギターアドリブ】

 

サイクルオブ4th(サークルオブ4th)とは?

サイクルオブ4thとは、完全4度進行のことです。

コードで考えても良いし、単純にルートの移動として考えても良いです。とにかく完全4度で音が進行していくことを言います。

因みに、英語圏では、

  • Cycle of 4th(Fourth)
  • Circle of 4th(Fourth)

どちらの言い方でも良いみたいです。僕的には、Cから始まってCに戻ってくる感じが、サイクルしている感じに捉えているので、Cycle of 4thの方がしっくりきます。

完全4度とは?

完全4度とは、音と音の幅、「音程」のことです。

分かりやすい音で言うと、ナチュラルの「ド」と「ファ」の関係のことです。

「全音ー全音ー全音ー半音」という音程になります。

ギタリストは、4度音程はギターで覚えておくと簡単です。

実践的な覚え方としては、6弦と5弦の関係性で覚えるのがおすすめです。

 

・6弦から5弦の移動なら同フレット

・5弦から6弦の移動なら2フレット下がる

 

ギターで完全4度を覚えるならこのように、ルートの移動と紐付けで覚えるのが良いでしょう。もちろん、6弦と5弦のどこに何の音があるかは把握しておく必要があります。

 

まぁ、実践で4度音程を瞬時に判断するには、結局覚えてしまうのが一番早いです。

C→F→Bb→Eb→Ab→Db→Gb→B→E→A→D→G→C

GbはF#でもOKです。

 

フレーズやスケールを12のKeyで練習する時に使う

サイクルオブ4thの使い方としては、

フレーズやスケールの練習を12キーで行いたい時に使うのがおすすめ

です。

例えば、

  • メジャースケールを12キーで
  • ツーファイブフレーズを12キーで
  • コードトーンの形を覚えるために12キーでやる
  • コードフォームを練習するのに、12キーでやる

このような感じですね。

特に、

  • スケールの型とか、
  • コードトーンの型とか、
  • コードフォームとか、

1つの型やフォームを覚える時に、同じ場所でやるよりも、色んな場所で練習した方が合理的だからです。その時に適当な場所を選ぶより、どうせやるなら、サイクルオブ4thできちんと12キーの場所を覚えながらやる方が絶対良いです。

 

具体的な練習方法は?

おすすめの練習方法は以下の2つ。

  • 5弦だけで12キーやる
  • 6弦だけで12キーやる

この2つです。順番はどちらが先でも構いません。

とにかくフレーズやスケールがあったら、まずはこの2つの方法で練習していきましょう。

目的は、そのフレーズやスケールパターンを、同じ型のまま12の場所で出来るようになることです。

直接アドリブの質を上げるような実践的な練習ではないです。これは、型を覚える作業として行う練習です。1つの場所で同じ型を繰り返すのも良いですが、どうせやるならいつか遭遇するであろう12の場所を最初から経験して、弾いたことがある状態にしておくことが大事。

 

ただし、コードフォームの場合は、6弦と5弦を行き来する練習も有効です。

実際のスタンダード曲では、4度進行で同じコードが続くことも多いので(メジャーセブンが続いたり、マイナーセブンが続いたりといった感じ)、コードについては6弦と5弦を移動しながら弾くことが実践的な練習にもなります

 

12キーで練習する時の注意点

12キーで練習する時に、半音ずつズラしていくのは、あまりおすすめできません。

理由は、「音を意識せずに出来てしまうから」です。

サイクルオブ4thを使った4度進行だと、常に次の音が何かを考えなければ弾けません。

4度進行は、「ツーファイブワン」の流れと同じなので、スタンダードの良く出てくるコード進行を効率よく覚えながら練習できます。

 

ルートの場所も覚えられるし、定番進行であるツーファイブなどのコード進行ともリンクできる

 

何回も言いますが、どうせ12個のキーで練習するなら、

効率良く、コード進行やツーファイブともリンクできるサイクルオブ4thがおすすめです。

きちんと音を意識して、12個の場所で練習しましょう。

 

まとめ

今回は、サイクルオブ4thについて解説しました。

サイクルオブ4thとは、完全4度進行のことです。完全4度とは、「ド」と「ファ」の関係のことです。

 

使い方としては、

フレーズやスケールの練習を12キーで行いたい時に使うのがおすすめ。

どうせ12キーで練習するなら、半音ズラしとかではなく、

きちんと音を意識して練習できる「サイクルオブ4th」がおすすめです。

 

個人的には、満足いくまで12キーを延々と回し続けられるのも嬉しい(笑)。

ということで、今回は以上となります。ありがとうございました!

 

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