ステラのコード進行を超コンテンポラリーにバッキングしてみた【前編】 | Jazz Guitar Tribe

ステラのコード進行を超コンテンポラリーにバッキングしてみた【前編】

コード関連

ステラのコード進行を超コンテンポラリーにバッキングしてみた【前編】

今回は、ステラバイスターライトのコード進行を使って、コンテンポラリーにバッキングをしてみました。

実践で使えるかどうかはさておき(汗)、ビビッと来た方は是非練習してみてください!

動画は、前編と後編に分かれていますので、まずは前編からご覧いただけたらと思います。

 

◆前編◆

 

ステラのコード進行で超コンテンポラリーにバッキングしてみた【コンテンポラリージャズギター】

 

 

ステラを超コンテンポラリーなコードで弾いてみた

コード解説

Em7b5の時

Bbmaj7#5を弾きます。構成音は、b5・b7・9・11。ナチュラルの9thがコンテンポラリーさを表現してくれます。ロクリアンナチュラル9thを想定したコード付けです。m7b5の時に使える11thのテンションも含まれます。

もう1つは、D/Gというコードです。構成音は、m3・b7・9・11。Gベースの上にDのトライアドが乗っているコードです。こちらは、あえてb5thを入れない構成音を狙っています。b5thを含まず、ナチュラル9thと11thをテンションとして含んでいるので、通常のマイナーセブンとしても使うことができます。

 

A7の時

Gm7b5を弾きます。構成音は、M3・b7・b9・b13。ガイドトーンに加えて、b9とb13を含む構成です。HP5またはオルタードとして使うことができます。「全音下のm7b5を弾く」という覚え方がおすすめです。

こちらは、第3転回形のフォームとなります。

 

Cm7の時

Bb/Ebを弾きます。構成音は、m3・b7・9・11。先ほどのEm75bの時と同じ理論です。こちらは通常のマイナーセブン上で使う場合となります。

 

F7の時

Ebmaj7#5を弾きます。構成音は、b7・9・#11・13。リディアンb7の時に使うことができる3つのテンション、9・#11・13が全て含まれている構成となります。全音下のmaj7#5という覚え方が良いでしょう。

 

Fm7の時

Eb/Abを弾きます。構成音は、m3・b7・9・11。こちらも、Em7b5とCm7の時と同じ理論ですが、ここではボイシングを変えていますので、サウンドもかなり異なります。ボイシングは第2転回形を使っています。非常に綺麗な響きなのでぜひ覚えてみてください。

 

Bb7の時

Abm7#5を弾きます。構成音は、b7・b9・#11・b13。全音下のm7#5を弾くことで、b9・#11・b13の3つのオルタードテンションを含むコードができます。ここでは、第2転回形を使っています。

 

Ebmaj7の時

Bbmaj7を弾きます。構成音は、5・M7・9・#11。完全5度上のメジャーセブンを弾くことで、リディアンの特徴音である#11thを含む構成となります。3rdは含まれないので、浮遊感も生まれます。ボイシングは、第1転回形です。ストレッチが必要なフォームですが、とても美しいサウンドが特徴です。

 

Ab7の時

D7#5を弾きます。構成音は、M3・b7・9・#11。リディアンb7の時に使いたい#11thと9thのテンションを含む構成となります。ガイドトーンが含まれているため、浮遊感はそこまで強くはありません。

 

Bbmaj7の時

Dm7#5を弾きます。構成音は、R・3・5・9。メジャーセブンスの音を含まない、add9の響きとなります。

 

Em7b5-A7の時

1小節目の理論と同じです。

 

Dm7の時

Fmaj7を弾きます。構成音は、m3・5・b7・9。m3rdから始まるメジャーセブンスコードを弾くことで、ルート無しの9thを含むコードになります。

 

Bbm7の時

Fm7#5を弾きます。構成音は、m3・5・b7・11。完全5度上のm7#5を弾くことで、11thを含む構成となります。

 

Eb7の時

Dbmaj7#5を弾きます。構成音は、b7・9・#11・13。こちらは、4小節目のF7と同じ理論で、リディアンb7の時に使えるテンションを全て含む構成となります。

ボイシングは、第1転回形となります。ストレッチが必要なフォームですが、インパクトのあるサウンドが特徴的です。

 

Fmaj7の時

Cmaj7を弾きます。構成音は、5・M7・9・#11。Ebmaj7の時と同じ理論で、完全5度上のメジャーセブンを弾くことで、リディアン的なサウンドを表現できます。

 

Gm7の時

Bbmaj7を弾きます。構成音は、m3・5・b7・9。m3rdから始まるメジャーセブンを弾くことで、9thを含む構成音となります。フォームは、第2転回形となります。

 

Am7b5の時

Ebmaj7#5を弾きます。構成音は、b5・b7・9・11。冒頭のEm7b5と同じ理論です。ナチュラルの9thがコンテンポラリーさを表現しています。

 

D7の時

Cm7#5を弾きます。構成音は、b7・b9・#11・b13。全音下のm7#5を弾くという理論です。オルタード的ですが、#11thが入ることによって、アウト感が強まります。

こちらは第1転回形のフォームとなります。

 

後半の16小節は次のページで解説します。

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