今回は、実践的なコードトーンの練習方法について解説しました。
このページでは、
- コードトーンの型について
- 4度進行した場合のコードの3rdへ着地する
- 枯葉で実践してみる
この3点について解説しています。 実際に「枯葉」でこの方法を実践してみるという内容になっています。是非参考にしてみてください!
①コードトーンの型を覚える
まずは4種類のコードトーンの型を覚えましょう。ここでは、1オクターブ分の型を覚えていきます。6弦ルートや5弦ルートの型を覚えている人は、真ん中で分けて捉えることができればOKです。
覚えてもらいたいのは、
- maj7
- 7th
- m7
- m7b5
の4つです。
maj7のコードトーン
・フォーム①
・フォーム②
・フォーム③
7thのコードトーン
・フォーム①
・フォーム②
・フォーム③
・フォーム④
m7のコードトーン
・フォーム①
・フォーム②
・フォーム③
・フォーム④
・フォーム⑤
m7b5のコードトーン
・フォーム①
・フォーム②
・フォーム③
・フォーム④
・フォーム⑤
7thの音→4度進行した場合のコードの3rdへ着地する
コードトーンの7thの音、1357の7の音は、4度進行するコード進行の場合は、次のコードの3rdへ着地できます。
ここをきちんと捉えることができれば、コード感を持たせたアドリブが可能になります。コードトーンを使ってジャズサウンドのアドリブをしたいのであれば、コード進行に沿って、7th→3rdの流れを作ることができるかどうかがとても重要です。
ここでは、それぞれのコードトーンの7thから次のコードの3rdへ着地する時のポジションを見ていきます。
maj7の場合
Cmaj7→Fmaj7へ進行する時
B音(Cmaj7の7th)→ A音(Fmaj7の3rd)へ着地する。
7thの場合
C7からFmaj7(F7)へ
Bb音(C7の7th)→ A音(Fmaj7の3rd)へ着地する。
C7からFm7へ
m7の場合
Cm7からF7へ
Bb音(Cm7の7th)→ A音(F7の3rd)へ着地する。
Cm7からFm7へ
Bb音(Cm7の7th)→ Ab音(Fm7の3rd)へ着地する。
m7b5の場合
Cm7b5からF7へ
Bb音(Cm7の7th)→ A音(F7の3rd)へ着地する。
曲(枯葉)に当てはめてみる
この練習の目的は、「次のコードの3rdに着地すること」。
「最初の2拍は休み→3拍目からコードトーンを弾き始めて→次の小節のアタマで3rdへ着地」
という感じで弾いていきます。
楽譜にするとこんな感じですね。
実際に弾いてみると、コードをきちんと捉えている感じが分かると思います。
ただし、これはあくまでも、「練習」です。3rdを捉えていくための機械的な訓練なので、これがそのままアドリブとして成立する、という訳ではありません。
この次のステップとしては、「3rdへの着地」ができるようになったら、その前後に音を追加していくという方法がおすすめです。
- コードトーンに向かって音を繋いでいく
- コードトーンの7th→3rdへ着地
- 3rdへ着地したらそのままスケールなりコードトーンなりで弾き続ける
この繰り返しです。
先ほどの楽譜で休符になっている部分を埋めていくのは、メジャースケールが基本になります。
メジャースケールだけではジャズっぽくならない人は、クロマチックアプローチを練習すると良いと思います。
このように、コードトーンを、次のコードへ確実に着地するための1つのフレーズのように使うことで、コード進行に沿ったサウンドを作ることができます。
コードトーンをただ1357と弾くだけではジャズにはならないし、コード感も生まれません。コード感とは、きちんと次のコードへ着地することで生まれます。
これを正確に捉えるために、コードトーンの7th→次のコードの3rdという動きを手グセのようにしてしまえば、細かなコードチェンジにも対応できるようになります。
是非練習してみてくださいね。
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