今回は、メロディックストラクチャーを使ってコンテンポラリーにアドリブを弾く方法です。
この動画では、メジャー型のメロディックストラクチャー「1235」を使える場面(コード)を紹介しています。
「メロディックストラクチャーでコンテンポラリーに弾く方法」
今回は、
「メロディックストラクチャーでコンテンポラリーに弾く方法」
を紹介したいと思います。
ここでは、「メジャー型」のメロディックストラクチャーの使い方を紹介します。
メジャー型とは、メジャースケールの、1235の4つの音です。
Cメジャーで言うと、ドレミソ(C、D、E、G)という型です。
ギターで弾く場合の主なポジション
メロディックストラクチャーをコンテンポラリーにサウンドさせる
では、それぞれのメロディックストラクチャーを、どのように使えばコンテンポラリーなサウンドになるのかを見ていきましょう。
この記事では、以下の3つのコードに合うものを紹介していきます。
- Cmaj7
- C7(オルタード系/リディアンb7系)
- Cm7(ドリアン/エオリアン/ロクリアン)
コンテンポラリーなサウンドにするには、「1235」という4つの音が、コードに対してなるべくテンションを多く含む構成になるようにします。
では、どのようにして良いサウンドがするメロディックストラクチャーを探せば良いのでしょうか?
Cmaj7の上で使えるメロディックストラクチャー
まずは、「Cmaj7」というコードの上で、どのメロディックストラクチャーが良いのかを探していきます。
方法は簡単です。
メジャースケールの各音から始まる1235を、Cmaj7と照らし合わせていくだけ。
本来ならば全部検証したいところですが、使えないものもあるので、ここではコンテンポラリーなサウンドにピッタリなものをピックアップして紹介します。
Cmaj7コードに対してコンテンポラリーなサウンドを作ることができるのは、以下の3つ。
- D
- E
- G
の3つの音から始まる「1235」です。
では、それぞれのメロディックストラクチャーが、Cmaj7というコードに対してどのようにサウンドするのかを見ていきましょう。
Cmaj7の上でDから始まるメロディックストラクチャーを弾く
Cから見て、9th、3rd、#11th、13thという4つの音になります。
#11thが入ることで、リディアンスケールの特徴を表現できます。
Cmaj7の上でEから始まるメロディックストラクチャーを弾く
続いて、ミ(E)から始まる1235。
Cから見て、3rd、#11th、#5th、maj7thの4つの音になります。
かなりコンテンポラリーなサウンドになります。スケールで言うと、リディアンオーギュメントというスケールから来た4つの音になります。
Cmaj7の上でGから始まるメロディックストラクチャーを弾く
最後に、Gから始まる1235。
Cから見て、5th、13th、maj7th、9thの4つの音になります。
メジャースケール内の音ですが、9thと13thが入ることで、浮遊感が生まれます。
C7(オルタード系)の上で使えるメロディックストラクチャー
次に、C7(オルタード系)に合うメロディックストラクチャーを紹介します。
C7(オルタード系)に合うメロディックストラクチャーは、以下の2つです。
- F#
- Ab
では1つずつ構成音を確認していきましょう。
C7(alt)の上でF#から始まるメロディックストラクチャーを弾く
まずは、「F#」のメロディックストラクチャーがC7に対してどのような機能を持つかを確認しましょう。
4つの構成音は、それぞれF#(#11)、G#(b13)、Bb(b7th)、C#(b9th) となります。
b9、#11、b13の3つのオルタードテンションが含まれます。
C7(alt)の上でAbから始まるメロディックストラクチャーを弾く
次に、Abのメロディックストラクチャーです。
Cに対しての機能は、Ab(b13)、Bb(7th)、C(root)、Eb(#9)となります。
2種類のオルタードテンションが含まれます。
アウト感を強めたい場合は、F#のメロディックストラクチャーの方がサウンドキャラクターが強くなりますね。使い分けたり、繋げて弾いたりすることで、オルタード系のアウトフレーズを作ることができます。
C7(リディアン系)の上で使えるメロディックストラクチャー
続いて、C7(リディアンb7)の場合も紹介していきます。
Cのリディアンb7の時に使えるのは、「D」のメロディックストラクチャーだけです。
C7(#11)の上でDから始まるメロディックストラクチャーを弾く
Cから見て、9th、#11th、13thの3つのテンションが含まれます。
リディアンの特徴音である#11thが含まれているのがポイントです。
Cm7の上で使えるメロディックストラクチャー
最後に、Cm7の時のメロディックストラクチャーについて紹介していきます。
ここでは、以下のモードごとに使えるメロディックストラクチャーを紹介していきます。
- Cドリアン
- Cエオリアン
- Cロクリアン(Cm7b5)
Cm7(ドリアン)の上で使えるメロディックストラクチャー
まずは、Cのドリアンに合うメロディックストラクチャーから見ていきましょう。
Cのドリアンに合うものは、以下の3つです。
- Eb
- F
- Bb
Cm7(ドリアン)の上でEbのメロディックストラクチャーを弾く
ではまず、Ebから始まるメロディックストラクチャーについてです。
Cから見て、Eb(m3rd)、F(11th)、G(5th)、Bb(b7th)、の4つの音で構成されています。
「11th」のテンションは、基本的にどのマイナーコードにも使えるのでとても便利なやつです。
Cm7(ドリアン)の上でFのメロディックストラクチャーを弾く
続いて、Fのメロディックストラクチャーに行ってみましょう。
Cから見て、F(11th)、G(5th)、A(13th)、C(root)の4つの音で構成されています。
11thと、ドリアンの特徴音である13thを入れることができます。
Cm7(ドリアン)の上でBbのメロディックストラクチャーを弾く
3つ目は、Bbのメロディックストラクチャーです。
Cから見て、Bb(b7th)、C(root)、D(9th)、F(11th)の4つの音が含まれています。
ガイドトーンはありませんが、9thと11thの両方を使えます。
Cm7(エオリアン)の上で使えるメロディックストラクチャー
では、Cのエオリアンの場合にどのメロディックストラクチャーが使えるのかを見ていきましょう。
Cのエオリアンの時は、以下の3つを使うことができます。
- Eb
- Ab
- Bb
では1つずつ構成音を確認していきましょう。
Cm7(エオリアン)の上でEbのメロディックストラクチャーを弾く
まずは、Ebから見ていきましょう。
先ほどのドリアンの時と同じで構成音になります。
テンションは11thを含みます。無難な音使いが可能です。
Cm7(エオリアン)の上でAbのメロディックストラクチャーを弾く
次に、Abのメロディックストラクチャーの場合。
Cから見て、Ab(b6th)、Bb(b7th)、C(root)、Eb(m3rd)の4つの音が含まれます。
エオリアンの特徴音であるAbを使うことができます。
Cm7(エオリアン)の上でBbのメロディックストラクチャーを弾く
3つ目は、Bbのメロディックストラクチャー。
Cから見て、Bb(b7th)、C(root)、D(9th)、F(11th)の4つの音が含まれます。
こちらもドリアンの時と同じです。2つのテンションを使うことができます。
Cm7b5(ロクリアン)の上で使えるメロディックストラクチャー
最後に、Cのロクリアンの時に使えるメロディックストラクチャーを見ていきましょう。
Cのロクリアンの時に使えるのは、以下の2つ。
- Db
- Gb
各メロディックストラクチャーの構成音を見ていきましょう。
Cm7b5(エオリアン)の上でBbのメロディックストラクチャーを弾く
1つ目は、Dbのメロディックストラクチャーです。
Cに対して、Db(b9th)、Eb(m3rd)、F(11th)、Ab(b6th)という構成音になります。
ロクリアンの特徴音であるb9th、綺麗にサウンドする11thを使うことができます。
Cm7b5(エオリアン)の上でGbのメロディックストラクチャーを弾く
2つ目は、Gbのメロディックストラクチャー。
Cから見て、Gb(b5th)、Ab(b6th)、Bb(b7th)、Db(b9th)の4つの構成音となります。
ロクリアンの特徴音である、DbとGbの両方を使うことができます。
まとめ
ということで、
- Cmaj7
- C7(オルタード系/リディアンb7系)
- Cm7(ドリアン/エオリアン/ロクリアン)
の3つのコードに合うメロディックストラクチャーを紹介しました。
ぜひあなたのアドリブに取り入れてみてくださいね。
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