Someday My Prince Will Come アドリブソロ例
「Someday My Prince Will Come」のアドリブソロ例です。
動画の後半では、
- 3拍子での7thの解決フレーズ
- Dim7の解釈とアドリブ方法
について簡単に解説しています。
Someday My Prince Will Come アドリブソロ例/TAB譜
解説付きのTAB譜です。
Someday My Prince Will Comeを上手く弾く2つのポイント
ここでは、Someday My Prince Will Comeを上手く弾くための2つのポイントを解説していきます。
3拍子の7thフレーズに慣れる&使う
4拍子に慣れていると、どうしても3拍子では字余りのようなフレージングになってしまいがちです。
まずは、3拍子で上手くフレーズをまとめる練習が必要ですね。
僕自身も、3拍子の曲で7thコードからの解決を上手く着地させるのには苦労しました。なかなか音数が合わずに、着地が遅れてしまう感じのアドリブになってしまっていました。
あなたのアドリブがそうならないために、3拍子のフレーズを練習しましょう。そして、3拍で次の小節へピッタリ着地できるようになって下さい。
では、3拍子の7thフレーズをいくつか紹介しますね。ここでは、Someday My Prince Will ComeのポイントとなるセカンダリードミナントのD7とG7の時に使えるフレーズをそれぞれ紹介していきます。
ではまずは、D7のフレーズから。
- フレーズ①
- フレーズ②
- フレーズ③
続いて、G7のフレーズです。
- フレーズ①
- フレーズ②
- フレーズ③
どうでしょうか?
これらのフレーズを、D7、G7の部分に使ってみて下さい。
練習のポイントとしては、
- フレーズを使うコードは1つに絞る(D7だけ、とか)
- フレーズは1つに絞る
この2つのポイントを守って、練習してみてください。
2つ以上のフレーズを複数箇所で使おうとすると、“二兎を追う者は一兎をも得ず”という状態になってしまいます。
コードは1つ、フレーズも1つ。これが遠回りのようで、1番の近道です。
僕自身も、“1つに絞る”という練習方法を意識してからの方が、習得できるスピードは早くなりました。
今でも、何か新しく練習するときは、
“1つに絞って集中的に行う”
ということを常に意識しています。
ということで、2つめのポイントにいってみましょう。
dim7の解釈とアドリブ方法
2つめのポイントは、dim7の解釈とアドリブ方法です。
結論から言うと、
dim7の時は、半音上のハーモニックマイナーを弾きましょう。
なぜかと言うと、半音上のハーモニックマイナーのスケール音に、dim7の構成音が全て含まれているからです。
ディミニッシュスケールじゃないの?と思った方、いますよね?決して間違いではないですが、一度コードを鳴らしながら弾いてみて下さい。
かなりアウトして聞こえませんか?
僕は、このアウト感があまり好きじゃないので、ディミニッシュスケールは弾きません。ただ、好みの問題なので、サウンド的にしっくりくる人は、ディミニッシュスケールでもOKですよ。
もう1つ、ハーモニックマイナーを弾くという点において、別の視点から考えることもできます。
それは、
「7thコードに置き換える」
という考え方です。
dim7コードは、実は、ルート抜きの7th(b9)と全く同じなんです。
例えば、28小節目のEdim7。これは、C7(b9)に置き換えて考えることができます。
- Edim7の構成音=E、G、Bb、Db
- C7(b9)の構成音=C、E、G、Bb、Db
E、G、Bb、Dbの4つの音が共通していますね。
dim7コードは、ルート抜きの7th(b9)コードに置き換えることができる、ということです。
この時に一番ぴったりのスケールは何か分かりますか?
そうです、HP5(ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ)です。
Edim7を、C7(b9)として考え、HP5を使う。こうすることで、きっちりF7に解決させるフレージングができますね。
コード進行が、dim7を挟んで順次進行している時は、7th(b9)に置き換えるのが一番良いと思います。
もう1つ、ディミニッシュについて大切なことを言っておきます。
ディミニッシュコードは、m3rdの積み重ねで出来たコードです。コードの構成音が、全て等間隔になっている、ということです。
ということは、4つの構成音の、どこから始めても同じになるということです。
具体的に言うと、
Edim7=Gdim7=Bbdim7=Dbdim7
ということになります。
- C7b9
- Eb7b9
- F#7b9
- A7b9
この4つの7thコード上で、同じディミニッシュが使える、ということになります。
もう1点、ディミニッシュコードから、
「置き換え可能な7thコードを導き出す方法」
をお伝えしないといけませんね。
1つめの方法は、
「dim7コードの半音下」です。
Edim7なら、Eb7(b9)ということになりますね。
2つめの方法は、
「7thコードから見て、3rdをルートにしたdim7」
という捉え方です。
要するに、
C7(b9)=3rdであるEの音から始まるdim7
ということになります。
C7(b9)=Edim7(ルート無し)となります。
気をつけてほしいことが1つあります。
それは、使うスケールは異なるということです。
コードだけだと、Edim7=Eb7(b9)=C7(b9) と考えられますが、Eb7(b9)とC7(b9)の時に使うスケールは全く別物です。
最も合うスケールは、HP5です。
ということは、
Eb7(b9)の時は、EbのHP5、つまり、Abのハーモニックマイナースケールを使います。
C7(b9)の時は、CのHP5、つまり、Fのハーモニックマイナースケールを弾いてください。
ディミニッシュコードの解釈について、少し理解できましたか?
分からないことはコメントから質問してくださいね。できる限りお答えしようと思います。
ということで、今回は、
- 3拍子の7thフレーズと練習方法
- dim7コードの解釈とアドリブ方法
についてお話しました。
それでは。
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