【Beautiful Love】ジャズギターアドリブ例①|TAB譜/解説付き/A7のフレーズアイデア | Jazz Guitar Tribe

【Beautiful Love】ジャズギターアドリブ例①|TAB譜/解説付き/A7のフレーズアイデア

アドリブ例

Beautiful Love アドリブソロ例

「Beautiful Love」のアドリブ例です。 TAB譜&解説付き。動画の後半では、A7のフレーズバリエーションを増やすアドリブのアイデアを紹介しています。

 

【Beautiful Love】ジャズギターアドリブ例①|TAB譜/解説付き/A7のフレーズアイデア

 

Beautiful Loveのアドリブソロ例/TAB譜

解説付きのアドリブ例です。

A7をマンネリ化させない2つのフレーズアイデア

今回の攻略ポイントは、「A7」のバリエーションを増やすことです。この曲では、1コーラス32小節の中に、9回もA7が登場します。

A7に対する引き出しが少ない人は、すぐにマンネリ化してしまいそうですね。

ということで、ここではA7のフレーズバリエーションを増やすためのアイデアをシェアしたいと思います。

内容は以下の2つです。

  • dim7のコードトーンを使う
  • mmaj7のコードトーンを使う

では1つめのアイデアから解説していきます。

 

dim7のコードトーンを使う

1つめは、「dim7のコードトーンを使う」です。

ここでは、先ほどのソロサンプルの2小節目のフレーズを題材にして説明していきます。フレーズをもう一度確認しておきましょう。

このフレーズの最初の4音が、C#dim7のコードトーンになっています。では、なぜdim7のコードトーンを使うことができるのでしょうか?

 

それは、C#dim7の構成音が、A7の3rd、5th、7th、b9thになっているからです。

 

C#dim7の構成音は、C#、E、G、Bbの4つ。この4つの音を、A7目線で見るとこのようになります。

  • C#= A7の 3rd
  • E = A7の 5th
  • G = A7の 7th
  • Bb =A7の b9th

 

このように、dim7のコードトーンは、7thコードのb9thとして完璧に機能します。

 

では、ギターで弾く時のおすすめポジションがあるので紹介しておきます。

まずはこの型を覚えましょう。

6弦〜1弦までを使うとこのようになります。

 

ちなみに、dim7は4つのコードトーンが等間隔の音程で並んでいるコードです。なので、4つのどの音からスタートしても、構成音は同じになります。

ということは、フレット上でも同じフォームを規則的に動かすことが可能、ということになります。

dim7は、短3度の積み重ねで出来ているので、ギターのフレットにすると3フレット分です。1つの型を覚えたら、それを3フレット移動したポジションでも弾くことができる、ということになりますね。

 

最初のシンプルな型を弾けるポジションを図にするとこうなります。

規則正しいポジションで覚えやすいですね。

A7のバリエーションを増やす方法として、まずはdim7のコードトーンを使えるようになってください。

 

 

mmaj7のコードトーンを使う

では、2つめのアイデアを紹介していきます。2つめは、「mmaj7のコードトーンを使う」です。

アイデアとしては、A7の時に、Bbmmaj7を使う、ということになります。

 

では、なぜA7の時にBbmmaj7を使うことができるのでしょうか?

 

考え方は、先ほどのdim7と同じです。

まずはBbmmaj7のコードトーンを確認しましょう。Bbmmaj7のコードトーンは、Bb、Db、F、Aの4つです。

では、この4つの音をA7目線で考えてみましょう。

  • Bb = A7のb9th
  • Db = A7の3rd
  • F = A7のb13th
  • A = Root

 

A7に置き換えると、b9、b13という2つの必須テンションと、3rdも同時に含まれるという優秀なヤツなんです。

ではポジションを確認しておきましょう。

 

ルートから見やすいポジションはここです。

6弦〜1弦まで使うとこんな感じです。

僕は、5弦ルートの型をよく使います。こんな感じです。

ただ、A7の時は、1フレットから弾くとストレッチがキツいので(汗)、5弦13フレットからの場所で弾くことが多いです。

 

ちなみに、このmmaj7というのは、メロディックマイナーから考えることのできる理論です。

A7のオルタードスケールは、実は、Bbのメロディックマイナーとイコールなんですね。
なので、A7上では、Bbメロディックマイナーのダイアトニックコードを使うことが出来ます。そこで、今回は、b9やb13といったオルタードテンションを含む、Bbmmaj7のコードトーンをピックアップしてみました。

メロディックマイナーとオルタードの関係や、良いサウンドがするコードトーンについては、また別の動画で紹介しようと思います。

 

ということで、A7のフレーズバリエーションを増やす2つのアイデアを紹介しました。どちらも、綺麗にサウンドするフレーズになるので、是非使ってみてください。

特に、スケールライクなソロばかりになってしまう人におすすめです。コードトーンを使うことは、インターバルの広いフレーズを加えることができるアイデアとなるので、スケール中心のアドリブにインパクトを与えることができますね。

 

ということで、今回は、dim7とmmaj7のコードトーンを使う方法を紹介しました。是非あなたのアドリブにも取り入れてみてくださいね。

 

それでは。

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