「Fly Me To The Moon」のアドリブソロ例です。
動画では7thコードのアドリブに必須のスケール、HP5(ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ)について解説しています。
Fly Me To The Moon アドリブソロ例|解説付きTAB譜
解説付きのTAB譜です。
Fly Me To The Moon 必須の7thスケール「HP5」について
今回は、7thコードの時のアドリブに必須のスケール「HP5」について解説していきます。
今回のアドリブ例の中でも、G7、A7、E7の3つの7thコード全てで使っています。
HP5とは、
ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ (Harmonic minor perfect 5th below)
のことです。
例えば、G7のHP5は、Gからperfect 5th below、すなわち完全5度下のCハーモニックマイナーを弾く、ということになります。
言い換えると、CのハーモニックマイナーをGから並び替えたもの、ということですね。
では、CハーモニックマイナーをGから並び替えると、G7に対してどのような音になるのかを確認してみましょう。
まず、Cのハーモニックマイナースケールはこのようになります。
Gの音から並べ替えると、このようになります。
別名、Gミクソリディアンb9,b13、という場合もあります。
アドリブの時は、Cのハーモニックマイナーを弾く、というよりもGミクソリディアンの9thと13thをフラットさせたスケールと考えて弾いてみてください。
そのためには、Gのルートを意識して弾けるポジションで練習するのが理想です。
まずは、6弦ルートのポジションから覚えましょう。
続いて、5弦ルートのポジションです。
僕は、6弦ルートへ向かって横へワイドに動いて行く型の方をよく使います。
以下のポジションは、下降していく時に弾きます。
もう1つあります。
どちらも規則的な動きが特徴ですね。
次のコードへ着地させる練習をする
型を覚えたら、必ず次のコードへ着地させる練習をしましょう。
例えば、
G7→Cmaj7へ解決する時には、Cmaj7の「3rd」へ着地するように弾きます。
これは、1弦からスタートする場合。
これは3弦からスタートする場合。
マイナーコードに着地する場合は、着地音をm3rdにしてください。maj3rdから半音下げれば良いので、1フレット左を着地音にしましょう。
E7からAm7へ着地する
今度は、E7からAm7へ着地してみます。
ここでは、3rdではなく、5thに着地してみます。
1弦13フレットからスタートする場合。
横移動を含む場合。
6弦ルートのAm7へ繋いでいく場合。
横移動で着地する場合。
型をある程度覚えたら、きちんと次のコードへ着地する練習をしてください。
同じスケールでも、色んな場所、色んな型で弾くことができます。弾きやすい型を見つけて、1つずつマスターしていってくださいね。
着地先の音についてですが、解決先のコードへ着地する場合は、3rdか5thが理想的です。
理由を話すと長くなるので割愛しますが、その音を聴くと、着地感、落ち着き感があるのが分かると思います。着地させることができれば、コード感をきちんと表現することができる、ということですね。
着地させることはとても大切ですので、必ず意識して練習するようにしてください。
特に、Fly Me To The Moonでは、セカンダリードミナントである、E7とA7の時にHP5を使って着地していくのがベストです。
個人的には、オルタードスケールよりもインサイドなサウンドで弾くことができるHP5を先にマスターすべきだと思っています。なので、ドミナント7thコードの時には、まずHP5を使いこなせるようになってくださいね。
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